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2011年8月25日木曜日

ピロリ菌がたんぱく質に化けて細胞を壊す

 40代以上になると80%以上の人がいると言われてるピロリ菌。胃潰瘍以外の人には保健が効きませんが1週間くらい服用すると除菌が出来るそうです。ピロリ菌は発がん性のタンパク質になって酵素結合し大事な細胞分裂に異常を起こさせるそうです。ピロリ菌なんてあまり怖そうに聞こえない菌ですよね。もう少し怖い名前付ければもっと治療しようという人が増えるかもしれませんね。

 胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の作るタンパク質が、人の体細胞内にあるタンパク質に偽装することで細胞機能を破壊し、病気をもたらすことが22日、東京大の畠山昌則教授(微生物学)の研究で明らかになった。米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 ピロリ菌の細胞機能への作用を解明したのは世界で初めて。畠山教授は「この作用が病気の原因になる」としており、胃がんなどの発病メカニズムの解明が期待できるという。
 畠山教授によると、ピロリ菌はCagAという発がん性タンパク質を人の細胞内に注入する。CagA分子には「EPIYAモチーフ」という構造があり、研究では、人の体細胞内にあるプラグミンというタンパク質が同じ構造を持っていることを発見した。
 プラグミンはEPIYAモチーフを介して酵素と結合し、細胞の増殖や配置を制御するタンパク質の機能を調整する。ピロリ菌の作るCagAはプラグミンに偽装して酵素と結合し、細胞分裂などに異常を起こすことが分かった。
 EPIYAモチーフは他の細菌が作るタンパク質にも見られ、畠山教授は「細菌が引き起こす病気の解明につながる」としている。 

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