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2011年7月23日土曜日

ヒヒの世界でもトップはストレスがたまるらしい

 ボスヒヒは地位が安定しているヒヒよりもすごく気を使っているんですね。繁殖期に入るとご飯も食べずに発情してるメスに付いて歩かなければならないらしいです。トップでいるより平の方が長生き出来るらしい。昨日会った人に「トップでいるためには常に最下位の気持ちでいた方がいい」と言われたけどそれもストレスかかるな。

 サバンナに生息する野生のヒヒは、群れの中で最も序列の高いボスの方が下位のオスより強いストレスを感じている――。米プリンストン大学の研究チームがそんな調査結果を科学誌サイエンスに発表した。

それによると、ヒヒの群れのボスはエサを食べるのも交尾するのも最優先で、群れの中に繁殖期のメスがいれば、そのメスと交尾する。しかし下位のオスに比べてけんかや求愛行動の頻度も高いために相当の活力を奪われ、それがストレスホルモンのレベル上昇につながっているという。

プリンストン大学の研究者は「メスが繁殖期に入ると、ボスはそのあとを付いて歩くのに忙しくなり、十分な量を食べることもできなくなる」「そのメスと交尾しようとするほかのオスは押しのけなければならない」と解説する。

さらに、ボスの地位から転落するかもしれないというストレスにもさらされる。「トップに上り詰めれば、あとは落ちるしかない」(同研究者)。

今後は、ボスだったオスの健康状態と寿命を追跡調査すれば、地位の高いオスにみられる「テストステロン」という男性ホルモンとストレスホルモン増大の影響で、寿命が縮む可能性について調べることができそうだ。

一方、メスのヒヒのストレスレベルが群れの中での序列に関係しているかどうかも興味深い。年齢によって地位が変動するオスと異なり、メスは母親の地位を引き継いでそのまま変わることはなく、ほかのメスに地位を脅かされることもない。

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