イタチムシ、4新種?発見 琵琶博研究員
新種の可能性がある「イタチムシ」。ウロコの形や配列などが異なるという(鈴木隆仁さん提供)
世界最小の多細胞生物といわれる微小動物「イタチムシ」の新種の可能性がある4種を琵琶湖博物館(草津市)の特別研究員鈴木隆仁さん(27)が、大津市の水田で見つけた。同時にこれまで日本の淡水にいるとされていた32種を大きく上回る42種が確認され、同一動物で多くの種が生存できる環境の多様性が滋賀県の水田にあることを示しているという。
イタチムシは、体長0・06~0・7ミリほどの無脊椎動物。主に湖沼の底や水草の表面に生息し、イタチのように細長い体をくねらせて動くことから名付けられた。
鈴木さんは、2009年5月中旬から7月下旬にかけて、水田に入水が行われた後、中干しのため水が抜かれるまで大津市真野地区の12カ所で調査。水田の泥や、水中に落ちている植物の葉を採取してイタチムシを探し、42種を見つけた。
ウロコや頭部の形を照合した結果、新種の可能性がある4種を確認。これまでヨーロッパからロシアにかけての地域で見つかっていたケトノータス・オキュリファーなど国内初確認の種もいた。
今年6月下旬に沖縄県で開かれる日本動物分類学会で発表する予定で、鈴木さんは「滋賀県では、人工的な水田にイタチムシの多様な種が住んでいることが分かった。サンプル数を増やし、新種なのかどうか検証していきたい」と話している。
こんなにちっこくてもちゃんと生きてるんですね。よく見つけたね!
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