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2011年3月28日月曜日

水も薬も限られた中で予防するのは大変ですが

 海水で濡れてお風呂に入れない女性がひどい肌荒れしてる映像を見ました。普段なら汚れたらすぐにシャワーにかかってこんなことが起こらなかったのに。
 支援者が感染源を持ち込んでしまう場合もあります。インフル、呼吸器系感染症、はしか、急性下痢症、破傷風。
 スマトラ沖地震の時も急速に破傷風が拡大していったそうです。

東日本大震災から1週間が経った。震災の現場や避難所では感染症も懸念されている。物資が十分に行きわたらない環境下では、対策は困難を極めるだろう。ここでは自治医科大学附属病院・感染制御部長 森澤 雄司氏に、感染症に携わる医師の観点から留意点をまとめてもらった。
感染症対策の基本はどこでも同じ。ピークは過ぎたものの完全には鎮静化していないインフルエンザやノロウイルスなどへの対策にも有効となる。誰もが改めて気をつけておきたいところだ。
 震災においては上下水道などライフラインの途絶により被災地で衛生状態が急激に悪化するものと考えられます。
 ピークは過ぎていたものの完全には鎮静化していなかったインフルエンザやノロウイルスが避難所などで流行してしまうおそれは残念ながら小さくありません。アルコール手指消毒薬やマスクなどの資材も供給が困難な状況では対策は極めて困難であろうと思いますが、以下に感染対策に携わる者として思い付く最低限のポイントを記します。
Q1 咳が出るけど、マスクがありません。何か対策はありますか?
 咳症状がある場合は、決して他人に向かって咳を吐きかけないように配慮をお願いします。マスクは十分量が確保できないでしょうから、咳症状や発熱がある方に優先的に着用していただくことをお勧めします。
 咳やくしゃみをするときにはティッシュやハンカチで口と鼻を覆い、他人から顔をそむけるようにしましょう。咳やくしゃみを手で受けてしまうと、その後で触ったところにウイルスなどを拡げてしまう可能性があります。
Q2 感染症の方がいます。隔離はどうすれば良いですか?
 咳症状や発熱、吐き気・嘔吐・下痢症状がある方は、できれば1m以上の距離を置いてお休みいただきたいところですが、場所に限りもあるでしょうから、少なくとも乳幼児や高齢者、免疫が低下する基礎疾患がある方からは離れるようなヒトの配置をお勧めします。
Q3 水が出ません。手洗いはどうすれば良いですか?
 手洗いの励行をお勧めしたいところですが、断水などで難しい場合、ある程度まで汚れを除いた後であればアルコール消毒で十分です。アルコール消毒が可能であれば、食事前と排便後に優先的に使用することをお勧めします。
 なお、国立感染症研究所・感染症情報センターからも「東北地方太平洋沖地震関連情報」が提供されています。被災地からではインターネットへのアクセスも困難であるとは考えますが、今後も必要な情報を提供していただけるものと期待されます。
 未曾有の国難に際し多くの方々がそれぞれの現場で奮闘されていることに最大限の敬意を表します。

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